雨漏り修理・屋根修理に強い高浜市のマルワ瓦工業です。
いつもブログを書く時にはできる限り一般の方にも分かりやすく書いてるつもり。
しかし知らず知らずのうちにやっぱり業界用語を使ってしまってるみたい。
ということで、今日は建築系において必要な屋根の部位について書いてみたいと思います。

屋根の部位名称

住宅はほとんどが屋根に角度のついた建物。
その建物全般に共通する屋根の部位の呼び方について書き残しておきますので、参考になったら嬉しいです。
例えば、自宅の屋根に不具合があった場合に業者さんに説明する時にも役立ちます。
不具合箇所を説明する時に、これを知っていると話がスムーズに伝わるので参考にしてくださいませ。
屋根の形・屋根形状については過去記事をどうぞ→知ってるようで知らない屋根形状の話
今回の部位名称は瓦屋根だけでなく、他の金属屋根などでも共通の呼び名です。

切妻屋根の部位名称

まずは、切妻屋根の部位名称からいきますね。
寄棟屋根や他の屋根形状とも共通する部分も多いのでよろしくどうぞー。

番号に沿って書いていきますね。

①軒部(のきぶ)

一番先端の部分で、軒先(のきさき)とも呼ばれます。
和瓦の場合は軒先専用の瓦がありますが、平板瓦の場合は平部と同じ瓦が使われます。

②袖部(そでぶ)

屋根の左右の妻面(つまめん)の部分のこと。
袖とかケラバとも呼ばれ、袖用の瓦が存在します。
カラーベストや金属屋根では長い板金で上から被せます。

③大棟部(おおむねぶ)

屋根の一番高い部分で地面と平行になっている部分のこと。
棟瓦と呼ばれる専用の瓦を使います。
カラーベストや金属屋根では長い板金で上から被せます。

④谷部(たにぶ)

屋根面が谷折りになって合わさる部分のこと。
谷部分は部材を斜めにカットして谷板金を使って納めます。

⑤平部(ひらぶ)

屋根面のメインとなる部分のこと。
瓦の場合は(桟瓦)と呼ばれる瓦が使われます。
カタログに載っているメインとなる部材が使われる場所になります。

⑤のメインの部材以外のことをまとめて役瓦(やくがわら)とか役物(やくもの)と呼ばれます。

寄棟屋根の部位名称

①軒部(のきぶ)

一番先端の部分で、軒先(のきさき)とも呼ばれます。
和瓦の場合は軒先専用の瓦がありますが、平板瓦の場合は平部と同じ瓦が使われます。

②隅棟部(すみむねぶ)

寄棟屋根の屋根面が集まってくる斜めの部分のこと。
棟と呼ばれる一段高くなった部分で、山折りになっている部分のこと。
棟瓦と呼ばれる専用の瓦を使います。
カラーベストや金属屋根では長い板金で上から被せます。

③大棟部(おおむねぶ)

屋根の一番高い部分で地面と平行になっている部分のこと。
棟瓦と呼ばれる専用の瓦を使います。
カラーベストや金属屋根では長い板金で上から被せます。

④平部(ひらぶ)

屋根面のメインとなる部分のこと。
瓦の場合は(桟瓦)と呼ばれる瓦が使われます。
カタログに載っているメインとなる部材が使われる場所になります。

まとめ

屋根の部位名称は屋根材の種類に関わらず共通の呼び方をします。
屋根形状によって、出てくる部位・出てこない部位があるが呼び方は基本的に同じです。
瓦屋根の場合は部位ごとに専用の形状をした役物瓦があり、カラーベストや金属屋根の場合は役物は長い板金で被せる形です。
屋根の場所を説明する時には、この屋根の部位名称を思い出していただけると業者さんに話が伝わりやすくなりますので、参考にしてみてくださいね。