雨漏り修理・屋根修理に強い高浜市のマルワ瓦工業です。
今回は豊田市での瓦屋根の一部葺き替え工事事例紹介です。
現地調査に行った際に、過去一番くらいの衝撃を受けた瓦屋根でした。

もともとは瓦屋根によくある谷板金交換工事の予定で現地調査をしに行ったのでしたが・・・

ベランダから屋根上に登らせてもらって谷板金をチェック。
交換時期ですねということでしたが、念のため他の屋根面もチェックをしておきましょうと棟を超えると・・・

瓦が曲がった状態で施工されていた

まずパッと見るとちょっと施工が下手な職人さんがやったのかなと思ったのですが、どうにもおかしい。
瓦がズレてるから風の影響など受けてしまってるのかなと思ったのですが・・・

1枚2枚のズレではなく、全体的に異常な状態になってました。
大棟の方から移動して見てみると明らかに瓦が曲がって施工されていました。

自分の目を疑いたくなるほどの曲がった瓦屋根でした。
瓦のズレを少しでも直せないかと触ってみたのですが、全く直せる気がしない状態でした。
しかも曲がった状態で釘固定されている箇所があったり。。。
全数釘が打たれている訳ではないので瓦を外してチェックしてみてさらにビックリ。
桟木に釘が打たれてないじゃん!!!
桟木に瓦が引っかかってないじゃん!!

幸い雨漏りや瓦の落下とかが今まで起きたことがないとのことだったのですが、ちょっとコレは屋根屋としては信じられない施工でした。
どういう考えをしたら、この状態で施工完了と言えるのか僕には分かりません。

瓦の下に大量のガラやゴミ

こちらの面も瓦を一度めくって再施工をさせていただけることになり一安心。
屋根のこの状態を見て見ぬふりはできない僕らだったのでコストを抑えるために瓦も再利用して施工し直すことに。
嫌な予感はしていましたが、瓦をめくってみると・・・
瓦の下からガラやゴミがいっぱい出てきてしまいました。

瓦のカケラが多少出てくる現場はありますが、これは明らかに不要な瓦を割って瓦の下に隠した感じ。
瓦を留めていたであろう青色のテープなどいろんなゴミが出てきました。
職人の風上にも置けませんね。

瓦をめくって掃除からスタートすることになりました。

瓦を再利用して再施工

掃除完了後は桟木を外してルーフィングから再施工がスタートです。
桟木も正しく打ち直していきます。

当たり前のことですが、桟木に瓦の裏面のツメを引っ掛けてから桟木に釘で留め付けていきます。

ズレることなくきちんと桟木に対して釘を打っていきます。
前の状態が異常だっただけですけどね。

棟際のハンパなサイズの勝手瓦にも穴を開けて釘で固定していきます。
ココも地震などで瓦が崩れないようにするためには必要な作業です。
きちんとした屋根屋ならば当たり前の作業ですが、ココを手を抜く業者もいるらしいですよ。

棟部も再施工となる部分は中に強力棟と呼ばれる金具を設置してガイドライン工法で施工していきます。

のし瓦同士を緊結していきます。

最後は5寸丸も中から銅線を出して縛って工事完了です。

上から見てもらっても瓦の曲がりはバッチリ直すことができました。
もうこれで安心ですね。

ブログを書きながらもなぜこんな中途半端な施工をして屋根工事を終わることができたのかと腹立たしさも感じます。
こういう方々と同じと思われるのは本当に心外です。
足場が外れてしまったらお客さんが屋根上を見ることはできなくなるからと変な施工で完了したのでしょうか?
僕らはそんなことは絶対にしません。
お客さんの大事な住まいを守るための工事を全力で行わせていただきます。
たまたま僕らが屋根点検をさせてもらったから、この状態を発見することができて運が良かったのかも知れません。

大きなことになる前に対処することができてホッとしたのですが、やっぱりどうにも釈然としないものがあります。
胸がモヤっとするんですよねぇ。
自分たちの基準で物事を全て判断してはいけないと思うのですが、どうも我慢できないです。
こんな施工をして終わってしまうような屋根屋にだけはなりたくないなと。
屋根屋のプライドを持って、これからもお客さんのためにきちんとした施工を続けていきたいと思います。

気になる箇所を見つけた場合は、建築してもらった住宅会社さんや屋根工事店にご相談ください。
高浜市近郊の方はマルワ瓦工業にお問合せいただけたらと思います。
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