雨漏り修理・屋根修理に強い高浜市のマルワ瓦工業です。
今回は豊田市のちょっと珍しい屋根材を使ったリフォーム工事のご紹介です。
超珍しい商材なので、僕らもまだ十分な経験値というほどの量はこなせていません。
こんな施工法もあるんだなって思ってもらえたらと思います。

リフォーム専用金属屋根材【KMEW リコロニー】

今回ご紹介するのはKMEW(ケイミュー株式会社)さんのリフォーム専用金属屋根材リコロニー
名前でピンとくる方はいるかも知れませんが、コロニアル(カラーベスト)の上からカバー工法で施工するための商材。
カラーベストのサイズにピッタリ合った屋根材で、既存の釘等に干渉することなく施工できるんです。
リコロニーの大きさはカラーベスト2枚分になっており、カラーベストのカバー工法に特化した商材。
施工方法なども独特で面白いなぁって感じです。

https://www.youtube.com/watch?v=ZBEUK2Fg4b8&t=175s

専用接着剤で貼っていくんですよー。

防水性の改善はできない

リコロニーを施工する際に注意しなければならないのは、『防水性の改善はできない』ということ。
リコロニーは表面塗装の代わりに金属屋根材を貼り付けるという形の表面カバー。
防水性は既存のカラーベストで対応するということになるので、ご注意ください。
事前に雨漏りしていないかなど小屋裏までしっかりと点検することが必要です。
KMEWさんのHPの注意事項もご覧くださいね。

・施工前に必ず高圧洗浄をおこなってください。
・すべての平形屋根スレートには対応していません。
・壁面への施工には対応していません。
・リコロニーによるリフォームは既存屋根の性能維持と美観回復を目的としています。防水性の改善はできません。
引用元 KMEW リコロニーより

雨漏り修理の依頼からは対応できないってことなので、ご注意くださいませ。

リコロニー施工

事前点検でリコロニーの施工ができるという判断ができたので、施工に入ります。
まずは、既存カラーベストの高圧洗浄を行い表面をキレイにしておきます。

今回は棟部のメタルが劣化しており再塗装するのではなく、取り換えをすることになりました。
既存のメタル棟部をそのまま利用することも可能ですが、ケースバイケースですね。

それでは、リコロニーを上から施工していきます。
通常の屋根材では軒先部から上へと施工していくのですが、リコロニーは屋根材で唯一上から下へ施工するんですよ。
専用の接着剤を塗布して貼り付けていきます。

カラーベスト2枚分の長さがあるので、施工性は早いですね。

上から下まで貼り付けていって、棟部を新しい板金で施工して完了。
施工後はビシッと美しい外観を取り戻せました。

事前の点検による既存屋根の防水性の確認や、使用できる屋根材が限定されているなど諸条件はありますが、面白い屋根材だと思います。
高圧洗浄をする必要もあるので、壁面の塗り替えとタイミングを合わせられたら良いと思います。
リコロニーを使ってみたいなって思った方は、事前に屋根施工店さん等に相談してみてくださいね。