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今日はいつもの現場ブログではなく、取引先から質問された商品について書きます。
僕ら屋根やにとっては当たり前のことでも、一般的には分からないことも多いですもんね。

セキスイかわらUとは

屋根のリフォーム現場でよく名前が出る『セキスイかわらU』という屋根材。
『かわら』と名前がついていますが、粘土を焼き上げた瓦ではなく波型スレート屋根材です。
積水化学さんが昔作っていた屋根材でカラーベストなどの化粧スレートを上からカバー工法する時によく使われていた屋根材です。
現在では販売中止(2007年)されており、経年劣化が酷くて結構クレームが出た商品です。
塗装なので、経年劣化で色落ちもします。

セキスイかわらUが再塗装されている屋根に出会うこともありますが、塗装だけでなく基材の劣化による割れも多数起きているのが現状です。

現地調査で屋根の状態を確認する際にも、簡単に割れてしまうため細心の注意を払う必要があります。
割れや退色が激しいのもセキスイかわらUの特徴なのでご注意ください。

どれだけ割れやすいかと言いますと・・・
葺き替え現場で屋根上を歩いただけでこんなに簡単に割れてしまいます。

再塗装は無理なので、葺き替え工事になります

先ほどの動画を見ていただいたら分かってもらえるかと思いますが、再塗装はできません。
塗装するために屋根上を歩いただけで、バリバリと割れてしまうから作業できないですもんね。
残念ながらセキスイかわらUを全部めくって撤去して葺き替え工事となります。

アスベスト入りかどうかの確認が必要

セキスイかわらUは(1975年~1990年)に生産されたモノはアスベストが入っているそうです。
2006年(平成18年)の法改正に伴い、アスベスト含有建材の製造・使用が禁止となりました。
アスベストを製品に含有させることで強度や耐久性が高くなるとされていたのですが、健康被害が発覚して問題となり国が使用を全面的に禁止することになりました。
廃棄する際にも完全に別扱いとなり、アスベスト入りの建材はコスト的に高くなってしまうのは仕方のないことですね。

まとめ

波型スレート屋根材のセキスイかわらUはカラーベストなどのリフォーム時に上から重ねるカバー工法用の屋根材として使用されていました。
しかし、経年劣化による退色や割れが多く発生してしまい、再塗装することはできません。
セキスイかわらUを撤去して、新たな屋根材で葺き替え工事となります。
もし、セキスイかわらUが屋根に使用されているお家の方がいらっしゃったらご相談くださいませ。

気になる箇所を見つけた場合は、建築してもらった住宅会社さんや屋根工事店にご相談ください。
相談先がない方、愛知県内・高浜市近郊の方はマルワ瓦工業にお問合せいただけたらと思います。
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